第21話「決戦!桶狭間」
今川から元康(風間俊介)を離反させる工作は失敗に終わった。信長(染谷将太)は
父・信秀の教えを思い出し、今川が本当にうわさされるような2万もの大軍であることを疑い
前線へ出陣する。
局地戦を展開して義元(片岡愛之助)自ら率いる本隊から徐々に兵を引き離す作戦を決行する。
一方の元康は三河勢を駒のように扱う今川方に次第に嫌気が差し始め、織田軍の迎撃に加わることを拒否。
そして暴風雨の中、数の減った今川本隊は桶狭間山での立ち往生を余儀なくされる。
そこに織田の軍勢が襲いかかる。
第22話「京よりの使者」
信長(染谷将太)が今川義元を討ち果たした桶狭間の戦いから4年。
京では三好長慶(山路和弘)が権力を掌握し、将軍・足利義輝(向井理)は完全な傀儡に成り下がっていた。
すっかりやる気を失い別人のようになった義輝の話し相手として
藤孝(眞島秀和)らの画策で京に呼ばれた光秀(長谷川博己)は、将軍の力を取り戻すため
いま勢いに乗る信長を上洛させてみせると約束する。
一方、駒(門脇麦)は、新しい薬の製造をめぐって東庵(堺正章)と言い争いになり、診療所を飛び出す。
伊呂波太夫(尾野真千子)と共に訪れた大和で、駒は貧しいものたちに施しをしている僧・覚慶(滝藤賢一)に関心をもつ。
第23話「義輝、夏の終わりに」
将軍・義輝(向井理)の文を手に信長(染谷将太)のもとに向かった光秀(長谷川博己)。
しかし肝心の信長は美濃攻めに苦戦しており、話どころではなかった。
代わりに取り次ぎを任された藤吉郎(佐々木蔵之介)から、京で三好長慶(山路和弘)の子らによる
義輝暗殺計画のうわさがあると聞く。
しかも裏で糸を引いているのが松永久秀(吉田鋼太郎)であると知り、衝撃を受ける光秀。
すぐに大和の松永のもとを訪ね、その真意を問いただすも、松永は「義輝はもはや将軍の器ではない、
このままでは世が治まらないので、殺しはしないが追放するつもりである」と告げる。
第24話「将軍の器」
三好・松永の子らによるクーデターが勃発、将軍・義輝(向井理)が殺害される。
ぽっかり空いた将軍の座を巡り、京は弟・覚慶(滝藤賢一)擁立派と義栄擁立派に二分する。
松永(吉田鋼太郎)と藤孝(眞島秀和)は、三好から命を狙われる覚慶を大和から脱出させ
身を隠す手助けをする。一方、義輝の死を知った光秀(長谷川博己)は、松永のもとへ向かい
義輝暗殺を激しく糾弾。松永は、朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)から届いた文を光秀に見せる。
そこには、朝倉家は覚慶が将軍の器であればかくまう覚悟がある、それを光秀に確かめてくるように
と書いてあった。気が乗らない光秀に松永は、このまま表から身を遠ざけ、越前でくすぶっていていいのかと発破をかける。
第25話「羽運ぶ蟻」
覚慶(滝藤賢一)は還俗し、足利義昭を名乗る。
しかし受け入れを希望する越前・朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)の態度が決まらず
近場で立ち往生を余儀なくされていた。
一方、信長(染谷将太)は長きにわたる斎藤龍興との戦に勝ち、ついに美濃を平定する。
かつての家臣・伝吾(徳重聡)から文が届き、光秀(長谷川博己)は母・牧(石川さゆり)を連れて
なつかしい美濃へと旅をする。
訪ねた岐阜城で「何のために戦っているのかわからなくなった」と言う信長に、
光秀は「上洛して新しい将軍と幕府を再興すれば、武士が誇りを持てる平らかな世になりみんなが喜ぶ」と言う。
しかし肝心の将軍候補・義昭の評を信長から聞かれると、光秀は口ごもってしまうのだった。
越前に戻った光秀を、なんと義昭が待ち構えていた。
第26話「三淵の奸計」
義昭(滝藤賢一)を奉じ、信長(染谷将太)と共に上洛を決めた義景(ユースケ・サンタマリア)だったが、
その気まぐれな言動から、光秀(長谷川博己)や三淵(谷原章介)らはその真意に次第に不安を感じるようになる。
家臣や一族も決して一枚岩ではない様子を見るにつけ、
このままでは上洛をしても三好勢と十分に戦えないと判断した光秀は、信長を訪ね、単独で上洛をするように訴える。
第27話「宗久の約束」
美濃で盛大な歓迎を受ける義昭(滝藤賢一)。
しかし信長(染谷将太)は、戦にまるで興味のない様子の義昭を不安に思う。
一方、光秀(長谷川博己)は上洛にあたり、三好勢の兵力と朝廷側の意向を探るため、京へと向かった。
駒(門脇麦)を頼り、事情をよく知る伊呂波太夫(尾野真千子)のもとへ。
三好は今井宗久(陣内孝則)をはじめとする堺の豪商と強固なつながりがあり、
その財力が強さになっているという。
宗久の名前を聞いた駒は、かつて丸薬を商売にしないかと持ち掛けてきた商人のことを思い出し、
光秀を連れ宗久のもとへ向かう。
第28話「新しき幕府」
ついに足利義昭(滝藤賢一)が上洛を果たした。勢いに乗った織田軍は周囲の三好勢を一掃する。
光秀も活躍が認められ、将軍奉公衆に取り立てられる。
先の将軍・義輝暗殺に関与していた疑いのある松永(吉田鋼太郎)の処分を巡り、
織田側と三淵ら奉公衆の意見が割れるが、義昭は信長(染谷将太)の意見に従うという。
その代わりに幕府の政務を、代々将軍に仕えてきた摂津晴門(片岡鶴太郎)に任せることを認めてほしいという。
光秀(長谷川博己)と藤孝(眞島秀和)は、幕府を腐らせてきた張本人ともいえる摂津の再起用に胸騒ぎを覚える。
第29話「摂津晴門の計略」
将軍の御座所襲撃に怒った信長(染谷将太)は、京に将軍を守る城が必要だとして、独断で二条城の建設を始めてしまう。
各地から資材を召し上げながら急ピッチで進む強引な工事に、
幕府の摂津(片岡鶴太郎)のもとには信長に対する多くの反発の声が届く。
ある日、伊呂波太夫(尾野真千子)から呼び出された光秀(長谷川博己)は
幕府より身を追われ身を隠した近衛前久(本郷奏多)と対面する。
前久は今の幕府には、己の私利私欲を満たすことしか頭にない連中ばかりであることを忠告。
そして、本来帝を守るべき幕府の本分を見失っていることをほのめかすのだった。
将軍よりも上の存在という帝の存在が気にかかった光秀は、ボロボロになった御所へと足を向ける。
第30話「朝倉義景を討て」
孤独な立場の義昭(滝藤賢一)は、駒(門脇麦)を話し相手として頼りにしていた。
ふたりは弱きものを救う悲田院づくりの夢を通して仲を深める。
一方、信長(染谷将太)に呼び出され美濃に向かった光秀(長谷川博己)は
ついに信長が越前の朝倉攻めを決めたことを知る。しかし信長は、朝倉相手に織田軍だけでは勝てないと冷静に考えていた。
光秀は、帝に戦の是非を認めてもらえれば大義名分が立ち、ほかの大名もおのずと集まると助言する。
しかし、それは大きな賭けであった。信長はすぐさま上洛し、帝・正親町天皇(坂東玉三郎)に拝謁するのだが…。