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第31話「逃げよ信長」
ついに越前へ向けて出兵を開始した信長(染谷将太)。破竹の勢いで敦賀まで制圧をする。
しかし、朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)のいる一乗谷まであと一歩に迫った金ヶ崎で
浅井長政(金井浩人)が信長を突然裏切り、背後から迫ってくる。
朝倉・浅井に挟まれ絶体絶命の信長軍。このまま前進するという信長を光秀(長谷川博己)は
織田信長はいま死んではならない、逃げるべしと強く説得。
それは数万の兵を率いたしれつな退却戦の始まりだった…。
第32話「反撃の二百挺」
命からがら京に戻った光秀(長谷川博己)。
美濃からやってきた熙子(木村文乃)や娘たちとつかの間のひとときを過ごす。
戦で失った鉄砲を調達すべく、木下藤吉郎(佐々木蔵之介)と訪れた堺で
光秀は丸薬の商いで成功した駒(門脇麦)と出会う。
さらに松永久秀(吉田鋼太郎)と大和で争う筒井順慶(駿河太郎)と知り合い
駒の助けを得て大量の鉄砲の調達に成功する。
手に入れた鉄砲で再び戦に出る信長(染谷将太)だったが、摂津での戦いで一向宗徒や三好の残党勢力に苦戦。
さらに背後から朝倉・浅井の軍勢が迫り、再び四面楚歌に陥る。
第33話「比叡山に棲む魔物」
四方を敵に囲まれ窮地に立たされる信長(染谷将太)。
光秀(長谷川博己)は朝倉に和議を申し込むべく
比叡山に陣を構える義景(ユースケ・サンタマリア)のもとへ潜入する。
義景が頼る延暦寺の天台座主・覚恕(春風亭小朝)と面会するが、
覚恕は自分から領地や金を奪った信長を許さないという。
そんな折、尾張で信長の弟・信興が一向宗に討たれ、事態は切迫。
信長は京を捨て尾張に戻ろうとするが、光秀は今までの苦労が水の泡になると再び説得する。
すると信長は将軍(滝藤賢一)ではなく、帝(坂東玉三郎)を通じて周囲と和議を結ぶことを思いつく。
第34話「焼討ちの代償」
残虐極まりない比叡山の焼き討ちを目の当たりにした摂津晴門(片岡鶴太郎)は
将軍・義昭(滝藤賢一)にもう信長(染谷将太)と手を切るべきだと進言。
大和の松永(吉田鋼太郎)と筒井順慶(駿河太郎)の内戦に加わり、筒井側につくことで
信長の後ろ盾のある松永と対立しその立場を表明すべしと迫るのだった。
光秀(長谷川博己)は、娘の治療で訪れた東庵(堺正章)の診療所で
駒(門脇麦)から、義昭は筒井に味方し信長から離れることを決めたと聞かされる。
恐ろしい代理戦争の計画を回避すべく、じかに松永と筒井を引き合わせる和平工作を画策するが…。
第35話「義昭、まよいの中で」
藤吉郎(佐々木蔵之介)から、信長(染谷将太)は将軍や幕府はもはやどうでもよく、
帝や朝廷との関係ばかりを強化しようとしていることを聞き、不安に駆られる光秀(長谷川博己)。
その一方で、摂津(片岡鶴太郎)率いる幕府内では
信長の力を削ぐべくその重臣である光秀を暗殺する計画が持ち上がる。
数日後に開かれた将軍主催の茶会に招かれた光秀に、刺客たちの刃が襲いかかる。
光秀は将軍・義昭(滝藤賢一)のもとへ急ぐのだが…。
第36話「訣別」
三条西実澄(石橋蓮司)の助力で、光秀(長谷川博己)は帝(坂東玉三郎)と言葉を交わす。
一方、義昭(滝藤賢一)ら幕府は信長(染谷将太)を前面に押し出し
大和の松永(吉田鋼太郎)を鎮圧しようとしていた。
藤吉郎(佐々木蔵之介)は、いま本当に戦うべきは松永ではなく
朝倉と浅井であると信長の曖昧な立場を批判。
大和に気を取られて美濃が手薄になったところで、義昭は朝倉たちに美濃を攻めさせるつもりだ、と声を荒げる。
第37話「信長公と蘭奢待」
上洛間近の武田信玄(石橋凌)の進軍が、突然止まった。
義昭(滝藤賢一)は信玄や朝倉の援軍を得られず孤立、藤吉郎(佐々木蔵之介)率いる織田軍に捕らえられる。
二条城にいた幕臣・三淵(谷原章介)も捕らえられ、
早々に信長(染谷将太)方についた弟・藤孝(眞島秀和)と苦しい再会を果たす。
菊丸(岡村隆史)より武田信玄が秘密裏に死んだことを知らされる光秀(長谷川博己)。
その報告を受け信長は、後ろ盾を失った朝倉・浅井に対して兵を挙げ、一気に攻め滅ぼす。
ついに権力の頂点に立った信長は、ある突拍子もない願いを朝廷に突きつける。
第38話「丹波攻略命令」
坂本城にいる三淵(谷原章介)に、ついに信長(染谷将太)より切腹の沙汰が言い渡される。
戦は依然として続き、光秀(長谷川博己)は三好の一党や一向一揆の連合軍との戦で戦果をあげる。
そんな折、美濃から斎藤利三(須賀貴匡)が主君・稲葉一鉄(村田雄浩)のもとを逃れ、
家臣にしてほしいと光秀のもとへやってくる。
利三の扱いをめぐり信長に呼び出された光秀は、家臣一人の命も大事にしない主君では国は治まらないと説く。
すると利三の命の代わりに、依然として敵対勢力が多い丹波を平定するように言い渡されるのだった。
第39話「本願寺を叩け」
戦に次々と勝利し、朝廷より武士としては最も高い冠位を授けられる信長(染谷将太)。
しかし三条西実澄(石橋蓮司)は、もはや帝(坂東玉三郎)さえもないがしろにするその態度を危険視していた。
大坂本願寺との戦いに疲弊する光秀(長谷川博己)のもとにやってきた信長は、一方的でむちゃな要求を繰り返す。
そんな中、高熱で倒れる光秀。運び込まれた京の館で、必死に回復を祈る妻・熙子(木村文乃)だったが…。
第40話「松永久秀の平蜘蛛」
大坂本願寺攻めの最前線から、突如、松永久秀(吉田鋼太郎)が逃亡をはかり、織田方に衝撃を与える。
伊呂波太夫(尾野真千子)の導きで松永と会い、なぜいま離反するのか問いただす光秀(長谷川博己)。
筒井順慶(駿河太郎)に大和の守護の座を与える信長(染谷将太)の
家筋を重んじる態度が許せないという松永は、自分に大和を任せる本願寺側につくと明言する。
第41話「月にのぼる者」
大坂本願寺、丹波と、終わりの見えない戦に追われる光秀(長谷川博己)。
追放された将軍・義昭(滝藤賢一)は、諸国の大名に向けて
「信長(染谷将太)を倒し幕府を再興せよ」と御内書を送り続けており、事態は混迷を極めていた。
光秀は、訪ねてきた秀吉(佐々木蔵之介)に、自分に密偵をはべらせ、
行方不明の名茶器「平蜘蛛」を隠し持っていることを信長に報告し、
さも裏切ったかのように仕向けた調略について問いただす。
第42話「離れゆく心」
毛利攻めの副将である荒木村重までもが信長(染谷将太)に反旗をひるがえす。
必死に説得をする中で、この終わりの見えない全ての戦が、
武士の棟りょうたる将軍の復権につながっていると悟った光秀(長谷川博己)は、
義昭(滝藤賢一)が追放された鞆の浦へ足を運ぶ。
そこで見たのは、釣りざおを垂らす暮らしをしているかつての将軍・義昭の姿だった。
一緒に京に帰ろうと促す光秀に、義昭は「そなた一人の京ならば考える」と告げる。
第43話「闇に光る樹」
もはや己の言いなりにならない正親町天皇(坂東玉三郎)の譲位を強引に進めようとする信長(染谷将太)。
その責任者を命じられた光秀(長谷川博己)は、
月にまで届く巨大な大木を切る不思議な夢に毎夜うなされるようになる。
病の療治のため京にやってきた帰蝶(川口春奈)に、光秀は「こんなとき斎藤道三ならどうしただろうか」と尋ねる。
すると、帰蝶の口から意外な答えが返ってくる。
最終回「本能寺の変」
宿敵・武田家を打ち滅ぼした戦勝祝いの席で、光秀(長谷川博己)は信長(染谷将太)から理不尽な叱責を受け、
饗応役(きょうおうやく)の任を解かれる。追い打ちをかけるように信長は、
光秀と縁深い四国の長宗我部征伐に相談もなしに乗り出すと告げる。
「殿は戦の度に変わってしまった」と、その行き過ぎた態度をいさめる光秀に、
「己を変えたのは戦ではなく光秀自身だ」と信長は冷たく言い放つ。
そしてついに、ある究極の命令を光秀に突き付けたのだった…。